日本人は「初好き」?お正月に目にする「初」のあれこれ。

コラム
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新年からよく見かける文字「初」。

新しい年が明けました。
長いコロナ禍で世の中はまだまだ安定しませんが、今年こそみんなが笑顔になれる年にしたいですね。

さて新年から、新聞、雑誌、テレビ、街中などでよく見かける文字のひとつに挙げられるのが、「初」という文字。それぐらい日本人は、初めてのことを尊び、価値を感じているということではないでしょうか。

「初」には一体どんな意味があるのか。
ここからは、その由来や「初」のつく言葉、そこにこめられた日本人の思いをご紹介します。

そもそも「初」って、何だろう?

そもそも「初」って、何だろう?
そもそも「初」って、何だろう?

「初」という文字をあらためて見てみると、なぜこんな形をしているのか不思議ではありませんか?

この字は、漢字の中の会意文字という種類にあたり、2文字以上の漢字の形や意味を組み合わせてつくられたものです。
その偏(へん)と旁(つくり)をよく見てみましょう。
「衣」と「刀」からできていますよね。

はさみで布を裁断する作業が衣服をつくる最初の工程であることから、「はじめ」を意味する「初」という漢字が成り立ちました。
布にはさみを入れるのは、絶対に失敗は許されない行為。
「シューッ、パチン!」だったり、「ザク、ザク、ザクッ!」だったり。
緊張感がありながらも清々しさを感じさせるその音の響きは、どことなく、新年を迎えた時の凛とした気持ちとリンクしていると思いませんか。

「初」のつく言葉はいろいろある!

「初」のつく言葉はいろいろある!
「初」のつく言葉はいろいろある!

日本語には「初」のつく言葉がたくさんあり、特に歳時記や季語でよく見られます。
ここではその中から一部をピックアップし、どんな意味があるのかを解説します。

・初日の出

その名のとおり、元旦に見る日の出のこと。
初日の出を拝むことは、神様やその年の五穀豊穣を祈る意味があります。
「ご来光」という言葉もよく聞きますが、これは高い山や山頂から見える日の出を指すもので、「初日の出=ご来光」という意味ではありません。

・初詣

年が明けてから初めて神社やお寺へお参りすることで、旧年へ感謝を捧げ、新年の無事を祈るものです。
絵馬に願いごとを書いたり、お守りを買ったりして、一年が良い年になるよう祈願します。

・初夢

諸説ありますが、一般的には元旦から2日の夜にかけて見る夢のことを指します。
一年の最初にいい夢を見ると、何かいいことが起こりそうなポジティブな気持ちになれますよね。

・書き初め

新年になって初めて毛筆で文字を書くことですが、おもに1月2日に行うものとされています。
めでたい詩や歌、句を書いて文字の上達を祈願するほか、今年一年の目標や抱負などを書いて心を新たにします。

・掃き初め

「書き初め」があれば「掃き初め」という言葉も存在します。
新年初めての掃除をすることですが、元日に掃除をするとせっかくお越しいただいている神様を掃き出してしまうことから、1月2日に行うのが良いとされています。

・初炊ぎ

「はつかしぎ」と読みます。新年に入って初めてごはんを炊くことをいいます。
お正月はお餅やお雑煮、おせち料理を食べることが多いことから、初炊ぎは1月2日以降になる家庭が多いのではないでしょうか。

・初湯

年が明けて初めてお風呂に入ることで、おもに1月2日に入ることをいいます。
地方によっては「若湯」と呼び、この日に入ると若返るといわれているそうです。

・初鏡

年が明けて初めて鏡に向かい化粧をすること。
「初化粧」という直接的な表現より「初鏡」という方が、日本人の暮らしを大切に思う気持ちや繊細なこころを表現できていると思いませんか。

・初雀

元旦に見る雀やそのさえずりのこと。
日ごろ見慣れた当たり前の存在である雀でも、元旦に見ると清々しく縁起がいいものととらえ、その姿を愛でたり、新年の季語として歌に詠まれたりしています。

・初正月

赤ちゃんが生まれてから初めて迎えるお正月のことです。
何か特別なことをするわけではありませんが、無病息災や魔除けの意味をこめて、赤ちゃんが男の子の場合は破魔弓、女の子の場合は羽子板を飾ります。

日本人のこころをあらためて知ろう!

OCLテンプレート
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私たち日本人は、新しい年に初めてのことをするという行いを、「初」の文字にこめて大切にしてきました。
何年にもわたり季節の移り変わりとともに生きてきた、日本人ならではのこだわりの表れなのかもしれません。
日本のお正月のスタイルは年々簡略化されてきていますが、「初」に垣間見える日本人のこころは、忘れず守り続けていきたいものですね。

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