平均開封率は約34%!手軽な集客ツール「メルマガ」をどんどん活用しよう!

顧客に対して手軽に最新情報を提供することができる「メルマガ」。
しかし「どれほどの人が実際に開封してくれているのか」が気になるところですね。
どんなに中身を工夫してメルマガを作っていたとしても、開封されなければ意味がありません。
そこで本記事では、メルマガの開封率や利用することのメリット、デメリットに加えて、開封率をあげるコツなどを解説します。

この記事のポイントまとめ

  • メルマガの開封率の平均は約34%
  • メルマガには手軽さや情報の鮮度といったメリットと、開封率が低いといったデメリットがある
  • メルマガの開封率を上げることで、デメリットをカバーすることができる
  • ツールを使うことで、開封率アップが期待できる

よく聞く言葉だけれど、「メルマガ」って何だろう?

メルマガとは

メルマガとは、メールマガジンの略であり、eメールを用いたマーケティング手法としても使われています。特徴の一つとしては、配信者が顧客に対して知らせたい情報量や配信する時間帯や頻度などを、自由に決められることが挙げられます。

メルマガと聞くと「新商品の案内」や「キャンペーンの告知」などを連想する方も多いかもしれません。しかし、自治体などが配信する「緊急災害情報」なども、メルマガの一種です。

メルマガが普及し始めたのは、2000年代はじめ頃です。
日本でITバブルが起こったタイミングから、広く使われるようになりました。
メルマガは初め、PC向けのメールだけでしたが、携帯電話の普及とともにさらなる広がりを見せました。
そして、進化を重ねた結果、現在のように配信者がデザインやレイアウト、情報、タイミングを自由に選択して配信できるスタイルとなりました。

メルマガはどのくらい開封されているのか?気になる数値は?

開封率の平均

メルマガを作成する際、気になるのが「開封率」でしょう。
開封率が低ければ、頑張って配信数を増やしたとしても、大きな効果を期待することはできません。
メルマガの配信によって、大きな効果を生み出すためには、まず現在の開封率を調べる必要があります。
メルマガの開封率は「(開封数÷配信数)×100」で算出できます。早速、自社で配信しているメルマガの開封率を調べてみましょう。

メルマガの開封率は業界や企業によって異なるため一概にその割合を示すことは難しいですが、アメリカのマーケティング会社であるConstant Contact社による統計を参照してみましょう。

同社から配信された2億通のデータによると、2022年11月時点のEメールの平均開封率は33.86%となっています。

日本企業の各業界の数値ではないためあくまで目安ではありますが、「メルマガ」「開封率」などのキーワードで検索すると高くても20%前後という数値が一般的なようです。

メリットとデメリットを把握して、メルマガを使いこなそう!

メルマガのメリットとデメリット

メルマガは、配信内容やタイミングなどの自由度が高く、配信者の伝えたい情報を、伝えたいタイミングで提供することができます。
一見良いことばかりにも感じますが冒頭でもお伝えしたように、メルマガを利用することにはメリットとデメリットがあります。
ではどのような事柄が、メルマガ利用のメリットであり、デメリットであるのでしょうか。本章でそれぞれ紹介します。

メリット:なんといっても、その手軽さが大きな魅力!

メルマガの最大のメリットは「手軽さ」ではないでしょうか。

eメールとして配信するため印刷や封入、発送の手間や費用がかからないことから、送り手にとってのコストを低く抑えることが可能です。

また配信のタイミングを自由に決めることができるため、需要のある期間や時間帯を狙って送るという運用がしやすいのも魅力です。

ただし効果的な文面の作成や送付先の選定、そして配信の頻度や機会の見極めがポイントとなり、顧客の反応や開封率などの継続的な分析も必須の施策となります。

メリット:届けたい情報を届けたいタイミングで提供!

メルマガの大きな特徴である「好きなタイミングで配信できる」という点には、もう一つメリットがあります。それは情報の鮮度です。
SNSなどと同じように、タイムリーな情報をすぐに顧客の元へ届けることができます。

即時配信が可能なeメールの強みと言い換えることもでき、情報の取得から発信までのタイムラグを極力少なくすることが可能です。

デメリット:開封率が低いため読んでもらえない可能性も

手軽にタイムリーな情報を提供できるといったメリットがある反面、デメリットもあります。それが「開封率」の低さです。
前述したようにメルマガの平均開封率は、約34%です。これは決して高い数字ではないため、せっかくの情報が読まれることなく終わってしまうケースも少なくありません。

低コストで手軽に運用できる反面、メルマガでは開封率のアップと継続的に閲読してくれる読者の獲得が課題といえるでしょう。

メルマガの開封率を上げるための、ちょっとしたコツとは?

メルマガの開封率を上げる施策

相対的な開封率の低さが、メルマガを利用することにおける最大の懸念点です。逆にいえば、このデメリットをカバーすることで、手軽に効果的な宣伝活動ができるということです。

本章では、メルマガをより多くの人に開封してもらうための施策を2つご紹介します。

目に留めてもらえる曜日や時間帯を狙おう!

メルマガは、配信のタイミングを任意に決めることができます。しかし無秩序に送るだけでは十分な効果を見込むことはできません。

適切な配信のタイミングを判断する基準として、まずは曜日に注目しましょう。
同じ時間帯でも、平日の昼間と休日の昼間では、生活が変わる方がほとんどではないでしょうか。このことから、メルマガにおいても「読まれやすい曜日」というものがあります。

また同様に、送付する時間帯にも工夫が必要です。

例えば送り先が企業の場合は朝・昼の始業前、メールチェックを行うと考えられる頃に配信すれば目に留まりやすいと考えられます。

一方、個人宛であれば逆に仕事や学校などから帰宅してくつろいでいる頃を目安に、送付する時間を検討してみましょう。

このように送付対象の業種・業態・ペルソナによって高開封率となる曜日の傾向が異なるため、自社の目的に合ったタイミングを分析することが重要です。

端的でインパクトのあるタイトルをつけよう!

メルマガの開封率を上げるためには、タイトルにも工夫が必要です。多くの場合、読者はメールのタイトルのみを見て、開封するかしないかを判断しています。
本文とは違い、タイトルは文字数の制限も厳しく、一部しか表示されないことも多いでしょう。限られた字数のなかで、読者の興味を引き、メールを開封してもらうためには、以下のようなコツを押さえておかなければなりません。

  • 受信画面にどう映っているかイメージする
  • 具体的な数字を使う
  • 読者にとってのメリットを強調する
  • キラーキーワードを使う
  • タイトルで伝えたいことを端的に表す

キラーキーワードとは「新発売」「限定」「話題の」などのことを指します。

これは文中に散りばめることはもちろん、タイトル(メールの件名)の最初の方に記載することで、端的にそのメルマガが伝えたい要旨を表すことができます。

併用すると効果大! メルマガ開封率UPが期待できるおすすめツール3選

開封率アップに期待◎、その他のおすすめのツール3選

より高い開封率を期待するならば、各種ツールを用いることもおすすめです。
LINEの公式アカウントや紙DM、SMS(ショートメッセージ)などを併用することで、開封率を一気に上げることができます。
本章では、メルマガの開封率アップに役立つ3つのツールを詳しく紹介します。それぞれの特徴を理解した上で、自社に合うツールを検討してください。

利用者が多いSNS「LINE公式アカウント」から誘引

メルマガ開封率を上げるツールとして、多く利用されているのが「LINE公式アカウント」です。

LINEの公式アカウントは、国内の月間利用者数が9,200万人、そのうちアクティブユーザーは約70%に及びます(2022年3月末時点:LINE Business Guide(summary) 2022年7~9月期版)。

このことから、LINEでのお知らせにメルマガへの導線を設置することでより多くの人の目に留まる可能性が高まるでしょう。

LINE自体をメルマガ的な位置付けとして運用する場合もありますが、表示範囲の制限や一回の配信での情報量が異なるため、目的や用途を明確に区別することがポイントです。

開封率と保管率の高い紙のツール「DM」から誘引

紙のDMを併用することも、開封率を上げる方法の一つです。紙DMの場合、以下のようにメルマガにはないメリットがあります。

  • 開封率が高い
  • 多くの情報を届けることができる
  • 保管率が高い

メルマガの開封率が約34%であるのに対し、紙DMは79.5%もの開封率を誇ります(出典「DMメディア実態調査2021」調査報告書要約版 一般社団法人日本ダイレクトメール協会研究開発委員会 編)。

また一度に届けられる情報量も多く、手元に一定期間保管しておく確率も高い傾向があります。これは紙DMに期限付きのクーポンや優待券など、金券に準じた価値を持たせるパターンが多いことにも由来しています。

こうした開封率と保管する確率の高さから、紙DMにWebサイトやメルマガ登録などの案内を掲載するのも有効な施策です。

QRコードを設置し、そこからのアクセスでメルマガなどの定期配信を申し込むと何らかの優待を得られるなどの特典付与も効果的です。

また最近では、顧客の趣味や嗜好を個々人向けに最適化(パーソナライズ)して、ターゲットを絞り込んだDMを発送する仕組みも活用されています。

このようにDMを通じてWebサイトやメルマガ登録などへ誘導するのも、紙媒体と電子媒体併用の好例といえるでしょう。

電話番号で配信できる「SMS(ショートメッセージ)」から誘引

メールアドレスをもとに情報を届けるメルマガに対して、SMSは電話番号を用いて配信を行います。現在ではメールアドレスを複数持っており、実質使われていないアドレスを保有している方も多くなりました。

しかし電話番号においては、携帯のキャリアを変更しても番号が変わることなく、継続的に使われています。
このことから電話番号の価値がメールアドレスよりも高まり、SMSを用いて情報を届ける手法に人気が集まっています。またコンタクトの確率もPCや携帯のメールよりも高いため、開封率を上げるには効果的です。

まとめ

まとめ

メルマガの開封率について解説しました。

配信者が狙ったタイミングで、手軽にタイムリーな情報を提供できる仕組みとして利用されているメルマガ。しかし、開封率が低いといった欠点もあります。

配信する時間帯や曜日、タイトルやターゲットの選定を工夫することで、このデメリットをカバーできれば、メルマガを用いて大きな宣伝効果を期待できるでしょう。自社の商品やサービスに最適な方法を検討してみてください。


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