「レーザープリント」とはどんな印刷方式? その仕組みやインクジェットとの違いについて解説!

印刷
業務用複合機

レーザープリントとはその名の通り光を用いて印刷データを書き出し、熱によって色材(トナー)を対象に定着させる方法です。

本記事ではその仕組みとメリット・デメリット、どのような場面で使われるのかについても紹介します。

この記事のポイントまとめ

  • レーザープリントでは「トナー」と呼ばれる色材を使って印刷する
  • 印刷スピードが速く、大量に印刷しても時間がかかりにくい
  • レーザープリンターは消費電力が大きい

レーザープリントとはどういう意味?

レーザープリントではインクではなく、粉末状の「トナー」と呼ばれる色材を用います。

これを円筒状の「感光ドラム」という部品に噴き付け、対象に押し付けて転写するのが大まかな流れです。

感光ドラムは帯電していますが、ここへレーザーによって印刷データを照射することで部分的に静電気が消失し、そこだけトナーが付着するという仕組みになっています。

対象に転写されたトナーは熱を加えることで定着し、印刷速度が速い、印刷物がにじみにくいなどの特徴があります。

レーザープリンターでの印刷はどのように行われる?

上記を踏まえて、レーザープリンターで印刷する際の流れをまとめてみました。

仕組みに関わる大まかな手順は以下の通りです。

  • 感光ドラムを帯電させる
  • 感光ドラムに印刷データをレーザーで照射する
  • 照射した部分にトナーが噴き付けられる
  • 感光ドラムを印刷対象に押しつけ、トナーを転写する
  • トナーがついた用紙に高熱をかけ、色を定着させる

レーザープリンターでは色を定着させるために、最後の過程で高熱をかけます。そのため、出来上がった印刷物はほんのりと温かくなるという特徴があります。

「レーザープリンター」の特徴は?

レーザープリンターはインクジェットプリンターより高額な傾向にあるため、家庭用としても高級機の位置付けにあるといえるでしょう。

しかし近年では徐々に低価格化が実現しており、機種によっては一概にいえない状況にあります。

しかしレーザープリントは印刷スピードが速く、大量の文書を印刷するには適した方法です。

そのため家庭で使う場合でも大量の文書を印刷する必要があれば、レーザープリンターの導入が適切なケースもあります。

レーザープリンターのメリットとデメリットを解説!

レーザープリンターには当然ながらメリット・デメリットの両面があります。

それぞれ主なものを以下に挙げてみましょう。

レーザープリンターで印刷するメリット

  • 印刷速度が速く、短時間で大量印刷が可能
  • 専用の用紙を用いなくても印刷した部分がにじみにくい
  • 1枚当たりのトナー代が安い

レーザープリンターで印刷するデメリット

  • プリンター本体、部品交換代が高額な傾向にある
  • インクジェットプリントと比べると解像度が低い
  • 電気消費量が大きく、電気代がかかる

レーザープリント印刷が得意な用途は?

レーザープリント印刷は印刷スピードが速いため、文書を大量に印刷するオフィスや学校などに適しています。しかし、解像度はインクジェットプリントと比べると低いため、写真などを印刷するときにはあまり向かないと考えられるでしょう。

ただしこれも徐々に高性能化している点には留意しておく必要がありそうです。

まとめ

オフィスなどでコピーをした時、出てきた用紙がほんのりと温かく感じた経験があるのではないでしょうか。

これまでに述べてきた通り、レーザープリントは文書メインで大量に印刷することに適しているため、この方式のプリンターや複合機を導入している企業は多くなっています。

画像の再現はやや苦手とされるレーザープリントですが、独自技術で鮮明さを出すインクジェットに比べると、ある意味では実際の印刷物の仕上がりに近いイメージになるともいえます。

そのためデザインなどの現場ではあえてレーザープリントを用いる場合もあるといい、目的と用途によって適切に使い分けることが必要といえるでしょう。

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