あなたに届くDM(ダイレクトメール)は、どのような種類ですか?
封筒に入っているもの、はがき大のもの、大きさ…等々、全て特徴が違いますよね。
今回は、DMの特徴・種類などについて簡単に解説したいと思います。
この記事のポイントまとめ
- DMとは個人宛へと直接送られる、商品案内やキャンペーンに関する印刷物・広告のことで、サイズははがきサイズや A4サイズなど様々。
- DMの最大の魅力は「パーソナライズ」が可能なこと
- 新規顧客にはA4サイズ、低コストならはがきサイズ、高い開封率なら圧着はがきがおすすめ
- DMのメリットはダイレクトに顧客に向けて情報提供ができる、インパクトがある、効果を測定できる、情報を確認する確率が上がること
そもそもDMって何?
※SNS(Twitterなど)で用いられる、個人アカウントにメッセージを送るDMの正式名称は「ダイレクトメッセージ」であり、この記事のDM(ダイレクトメール)とは異なります。この記事のDMは紙でできたものを指します。
- 企業から個人宛てに直接送られる、商品案内やキャンペーンに関する印刷物・広告のこと。
- 例:「新オープンのお店」「学校のパンフレット」「クーポンつきの通販商品」のはがきなど。
- 大きさははがきサイズや A4サイズ、各種封筒サイズなど様々。
DMの基本について知りたい人は以下の記事をご覧ください。
DMのパーソナライズ化と開封意向について
DMの最大の魅力は、一人ひとりに違う文面やデザインを作成して本人にダイレクトにアプローチする「パーソナライズ化」できることです。
このようにパーソナライズ化されたDMの開封・閲覧率は50%近い数値とされており、高い訴求率と効果を持ちます。
【パーソナライズDMの開封意向】
- 開封・閲読してみたい …14.0%
- まあ開封・閲読してみたい …32.5%
- どちらともいえない …25.0%
- あまり開封・閲読したくない …8.0%
- 開封・閲読したくない …12.0%
- わからない …8.5%
(出典:一般社団法人日本ダイレクトメール協会『「DMメディア実態調査2022」調査報告書要約版』)
DMの種類
DMには、様々なサイズがあります。
はがきサイズ、A4サイズ、各種封筒サイズなど。
また、種類については表裏と印刷されてあるもの、印刷面にのりがついていて消費者の手によって開封できる「圧着V折り」「圧着Z折り」と呼ばれているものがあります。
より多くの情報を送りたいときには封筒を使用
もし、はがきよりも多くの情報を送りたい場合は、封書タイプのDMをおすすめします。
また、封筒の中にはペンやマグネットなどのプレゼントを入れることで、顧客の興味を引けることも。
※重さによって送料が変わるので注意!
さらに、封筒にも種類があります。
例えば、中身が見えない紙封筒よりも透明ビニール封筒(材質がOPPの封筒)の方が水に強く、雨などからDM本体を守ってくれます。
新規顧客におすすめのA4サイズ
A4サイズはコピー用紙、書類によく使われるサイズになります。
このサイズは大きく目立つので、届いた時のインパクトも大きいです。
また、情報が多く載せられるため詳細かつわかりやすい内容になります。
新規顧客を獲得するにはうってつけです。
低コストならはがきサイズ
はがきサイズのDMは、最もコストを低く抑えられます。
また、A4サイズと比べて小さいため、持ち運びがしやすくなります。
例えば「クーポンつき」の場合だと、A4サイズよりはがきサイズの方が持参しやすく、効果が高くなるでしょう。
圧着のDMは開封率が高い!
圧着DMにはA4、はがき大など様々なサイズがあります。
形式も2つ折りの「圧着V折り」、3つ折りの「圧着Z折り」など、様々です。
また、圧着DMには印刷面が接着されているので「隠れたものを開けてみたい、見てみたい」といった心理的にも効果があり、高い開封率を誇ります。
さらに、通常はがきと送料は同じですが、版面が見開きとなる圧着はがきの方が情報を多く記載できます。
DMのメリット・デメリット
次は、DMのメリット・デメリットを紹介します。
それぞれの長所や短所を知り、効率よくDMを利用しましょう!
DMのメリット5つ
まずはDMのメリットについて、5つご紹介します。
①ダイレクトに顧客に向けて情報提供ができる
DMは、「ターゲットである顧客にダイレクトに情報を提供すること」が可能です。
不特定多数にアピールするよりも、ターゲットを絞って訴求した方が高い効果を見込めます。
②インパクトがある
DMは、顧客の記憶に残りやすいといわれています。
顧客の手元に現物として届いて直接触れることができ、デザインや仕様次第で大きなインパクトを与えられるためです。
③効果を測定することも可能
反応がわかりやすく分析しやすいのはweb広告・メールマガジンなどのweb媒体のものだと思われがちですが、DMでも工夫次第では顧客反応が把握できます。
例としては、DMにQRコードや異なる番号、クーポン券などをつけることなどが挙げられます。
開封されているか、売上に繋がっているかなどの顧客の反応がわかります。
④行動喚起率が高い
また、本人宛 DM の「行動喚起率(DMを見て何らかの行動を起こした率)」は受け取った人の20%弱といわれており、マーケティング上非常に高い数値であるとされています。
以下は2022年度調査による本人宛DMの行動喚起率19.3%の内訳です。
【DM の「レスポンス」
- ネットで調べた ……8.4%
- 店に出かけた ……1.3%
- 家族・友人等との話題にした ……3.2%
- 購入・利用した ……3.0%
- 問合せた ……4.9%
- 資料請求した ……2.6%
- 会員登録した ……2.1%
- ネット上の掲示板等に書き込んだ ……0.4%
- その他 ……0.2%
(出典:一般社団法人日本ダイレクトメール協会『「DMメディア実態調査2022」調査報告書要約版』)
⑤情報を確認してもらえる確率が上がる
DMを家族・友人等との話題にする、自分以外の家族が届いたDMを確認するなど、本人以外でもDMを認識する機会が増えます。
また、本人宛DMは保管される確率が約39.3%と高く、何度か読み返されることもあります。
(出典:一般社団法人日本ダイレクトメール協会『「DMメディア実態調査2022」調査報告書要約版』)
DMのデメリット2つ
次はDMのデメリットを2つ紹介します。
①下準備に時間がかかる
DMを送るためには、下準備が必要です。
キャンペーンや商品販売の企画を立ててターゲットを明確化する、一定のターゲットに受け入れられるようなデザインにするなど、下準備には時間がかかってしまうこともあります。
② コストが高め
高い効果に比例して、コストがやや高めな点もDMの特徴です。
デザインを専門会社に依頼する場合の費用、はがき代、封筒代、郵送料などと、一定の投資が必要です。
上記のようなデメリットをもつDMですが、一方ではコストに見合う効果に定評があるため、近年再評価の動きが高まっています。
是非、DMの使用を検討してみてはいかがでしょうか。
DMのメリット・デメリットについて詳しくは以下の記事をご覧ください。
まとめ
様々なサイズや種類があるDM(ダイレクトメール)。
顧客による開封率や閲読率、売上に繋がる行動率は高いとされていますが、確実に読まれてこそ真の効果を発揮します。
DMを使用するからには高い開封率の他にも、たくさんの情報を送りたい、コストを抑えたい…など、何かしら目的があるはずです。
DMの特徴をうまく利用して高い開封率を獲得し、成果に繋げましょう。