広報担当がお教えします。急啓・急白・急呈を使う場面とは?対応する結語や使い方を理解しよう

急啓・急白・急呈は、急ぎの手紙を送る際に用いられる頭語です。普段はなかなか使いませんが、主に、挨拶よりもお詫びが優先される謝罪文などでよく使われます。それぞれに対応する結語があるため、セットで使えるように覚えておきましょう。

いざという時、すぐに活用できるよう本記事では、急啓・急白・急呈の意味や使用例などを企業の広報担当が解説します。

この記事のポイントまとめ

  • 急啓・急白・急呈は急ぎの手紙に適した頭語
  • 急啓・急白・急呈に対応する結語は草々・敬具・拝具
  • 簡単な挨拶や重ねて手紙を出す際の頭語は前略・再啓など

急啓・急白・急呈は急ぎの手紙で用いられる

急啓(きゅうけい)・急白(きゅうびゃく)・急呈(きゅうてい)は、手紙の書き出しに用いられる頭語です。詫び状など急ぎの手紙を送る際に適しており、これらは挨拶を最小限に留めてすぐに本題に入るという前提を示すものでもあります。

それぞれに対応する結語があるため、正しい組み合わせを覚えておきましょう。ここでは、急啓・急白・急呈の意味やセットで使う結語、使用例を解説します。

急啓・急白・急呈の意味とそれぞれの結語

急啓・急白・急呈とは、「取り急ぎ申し上げます」といった意味になります。手紙の文頭に書くことで、緊急内容であると伝えられます。

急の字の後に続く漢字にもそれぞれ意味があり、啓は「ひらく=手紙で申し上げる」、白は「語る/明らかにする」、呈は「示す」を指します。また、急啓・急白・急呈と対応する結語の組み合わせは以下のとおりです。

頭語結語
急啓草々
急白敬具
急呈拝具

ただし、急啓・急白・急呈を目上の人に対して使うのは適切ではありません。そうした相手に急ぎの手紙を送る際は、より深い敬意を示す「謹啓」を使うのが望ましいでしょう。

簡単な挨拶や重ねて手紙を出す際の頭語は?

頭語にはさまざまな種類があるため、状況に合わせて使い分けることが重要です。たとえば、挨拶を簡単に済ませて本題に入りたい場合は以下の頭語が適しています。

  • 前略(ぜんりゃく)
  • 略啓(りゃくけい)
  • 冠省(かんしょう)
  • 啓上(けいじょう)

また、重ねて手紙を出す際に適切な頭語は以下のとおりです。

  • 再啓(さいけい)
  • 再呈(さいてい)

緊急時の手紙には急啓・急白・急呈が適切

急啓・急白・急呈は、緊急時の手紙を送る際に用いられる頭語です。取り急ぎ申し上げることを意味し、対応する結語には草々・敬具・拝具が挙げられます。 目上の人に対しては使えないため、ビジネスシーンなどで急ぎの手紙を送る場合は謹啓を使うのがおすすめです。急啓・急白・急呈の意味や対応する結語を理解し、場面によって適切に使いわけましょう。

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