「暦の上での春」を示す「立春」を過ぎてから送る「余寒見舞い(よかんみまい)」。お世話になった人へ向けて、健康への気遣いや近況を伺うために、この挨拶状を送ります。では実際に送る際は、どのような書き方をすればよいのでしょうか。本記事で解説していきます。
「余寒見舞い」とは立春を過ぎて送る挨拶状のこと
立春を過ぎてから、お世話になった方へ向けて送る挨拶状を「余寒見舞い」と呼びます。一年の季節の流れを24区分した「二十四節気」の立春は例年2月4日頃で、ここから暦の上では春とされます。しかし2月はまだまだ気温が低く、とても春という感覚ではありませんね。
そのような時期に「まだ寒さが残るので油断せず健康にお気を付けください」といったニュアンスで送る挨拶状が「余寒見舞い」です。つまり余寒見舞いは、冬の終わりから春の初めに向けて送られる挨拶状とも言い換えられるでしょう。
余寒見舞いのマナーや文例を押さえよう!
余寒見舞いをはじめ、季節の挨拶状にはそれぞれ書き方のマナーがあります。せっかく挨拶状を送っても、書き方にマナー違反があれば、相手に不快感を与えてしまう可能性もあるでしょう。
そこで本章では、余寒見舞いのマナーや文例について解説します。マナーを守って余寒見舞いを送ることで、相手からの印象もグッと良くなるでしょう。
余寒見舞いの7つの基本要素とは?
余寒見舞いに書かれる文章は、主に以下のような要素が含まれています。
- 冒頭の挨拶
- 相手の健康や近況を尋ねるひと言
- 自身の近況報告
- 今後のお付き合いに関する言葉
- 結びの挨拶
- 日付
- 差出人
余寒見舞いは、自身の近況報告も兼ねて送る挨拶状ですが、その際は受け取る相手がどのように感じるのかも、しっかりと考慮しなければなりません。
余寒見舞いの書き方のコツは「相手の健康を気遣うこと」
余寒見舞いの中で、書き方に悩んでしまう要素は「相手の健康や近況を尋ねるひと言」でしょう。以下で具体的な文例を紹介していくので、参考にしてください。
- 立春とは名ばかりの寒い日が続きますが お元気でいらっしゃいますか
- 本当の春が待ち遠しい毎日ですが どうぞお元気で過ごされますよう
- 余寒厳しき折 皆様にはいかがお凌ぎかと案じ申し上げております
マナーをしっかり押さえて、心あたたまる余寒見舞いを!
相手の健康を願う言葉や、自身の近況報告を兼ねて送るのが「余寒見舞い」です。よく似た言葉に「寒中見舞い」がありますがこちらはお正月(松の内)明け~立春の前日までで、立春を過ぎると余寒見舞いに変わることを覚えておきましょう。
これらに限らず季節の挨拶状は、受け取る相手のことを一番に考えてしたためなければなりません。 そのために、最低限抑えておきたいのが「書き方のマナー」。せっかく送った「余寒見舞い」が万が一にも相手に不快感を与えてしまわないよう、作法に則って送りましょう。
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