「ポストカード」というと観光地や美術館などでお土産として売っている、絵葉書のようなものを想像するのではないでしょうか。
「Postcard」と表記するように英語でいう郵便はがきのことですが、日本の官製はがきとは少し異なるニュアンスでも用いられることが多そうです。
ポストカードは官製はがきとは異なり、既定のサイズはありません。
どういった大きさを指すのか、郵便で送るときの料金はいくらなのか、また海外のポストカードとはどう違うのかなどについてOCLのDMプランナーが解説します。
この記事のポイントまとめ
- ポストカードの大きさに決まりはない
- 官製はがきのサイズに合わせると送料が安くなる
- 海外のポストカードも切手を貼って国内外に送付することができる
ポストカードとは?
ポストカードは日本郵便においては第二種郵便物に区分され、「はがき」や「大判はがき」として送付することができます。
ポストカードの大きさは決まっていない
はがき大のものを指して「ポストカードサイズ」と呼ぶことがありますが、実際のところは正確な規格が決まっているわけではありません。
はがき相当の大きさであれば、「ポストカードサイズ」と呼ぶことが多いようです。
・官製はがきと同じサイズなら送料も安い
ポストカードの大きさが官製はがきと同じであれば、第二種郵便物の送料が適用されます。
なお官製はがきの最小サイズは140mm×90mm、最大サイズは154mm×107mmで重さは2~6gと定められています。
年賀状や暑中見舞いなどに用いられる印刷済みのはがきも、官製はがきと同じサイズなので同じ料金で送付できます。
官製はがきの送料は、はがき代込みで85円です。
ポストカードを別に購入して切手を貼る場合の切手代も85円なので、より安く送りたいときは切手が印刷されている官製はがきを選ぶほうが良いでしょう。
・大判はがきサイズは定形郵便料金で送れる
官製はがきよりも大きなサイズのポストカードは、最大で縦235mm・横120mm・厚さ10mm・重さ50g以内であれば110円の定形郵便料金で送付することができます。
それ以上のサイズは定形外郵便となるため、別途送料を確認しましょう。
海外のポストカードとの違い
海外製のポストカードも、それぞれサイズと重さの規定に沿った料金で送ることができます。
ただし海外に送る場合は送料が変わるため、詳細が不明な場合は郵便局の窓口から送るのが確実でしょう。
なお、欧米ではポストカードを送るというよりは、グリーティングカードを贈る文化があります。
グリーティングカードとは挨拶状のことで、クリスマスや新年、イースターなど特定の節目に「元気に過ごしていますか?」「いつもあなたのことを思っていますよ」といった気持ちを伝えるために用いるカードです。
英語での書き方のポイント
英語でポストカードを書いて海外に送るときの、基本的なルールを見てみましょう。
- 右上に日付を記載する
- 「Dear〇〇」と、相手の名前を大きめに記載する
- 挨拶は簡単かつ心のこもったフレーズを用いる
- 右下にSincerelyやBest wishesのような定型文を記載し、その下に署名する
切手を貼る表面は、次のルールで記載しましょう。
- 切手は右上に貼る
- 左上に差出人の情報「From」(氏名、住所、郵便番号、国名)
- 右下に受取人の情報「To」(氏名、住所、郵便番号、国名)
- 国名はすべて大文字で記載する
- 受取人の名前には敬称(Mr.やMrs.など)をつける
- 航空便で送るときはわかりやすい場所に「AIR MAIL」と記載する
日本の「見舞い状」に通じるポストカードの季節感
eメールやwebでのやりとりが一般的な現代社会ですが、それだけに紙のポストカードを受け取ると嬉しいものですね。
官製はがきを使って裏に長く文章を書くのも良いですが、イラストや写真などの絵はがきも素敵なプレゼントになるでしょう。
気に入ったはがきはフレームなどに入れて飾ると、素敵なインテリアにもなります。
こうしたものは四季折々のタイミングで送る、日本の「見舞い状」にも通じるところのある文化です。
ポストカードを大切な人たちに送って、真心や感謝の気持ちを伝えてみてはいかがでしょうか。