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広告の代表20種類を解説!3つのカテゴリーからプロモーション戦略立案のヒントに!

世の中にあふれるさまざまな広告。
家で過ごしていても、外に出かけていても、広告にふれない時はないといっても過言ではありません。

ひと口に広告といっても、その種類や手法は実にさまざまです。
ここでは広告の代表的なカテゴリーとその種類をご紹介していきます。

この記事のポイントまとめ

  • 広告とは、商品やサービスを知ってもらう活動のこと。
  • 広告の代表的なカテゴリーにはマス広告、WEB広告、SP広告があり、20種類の方法があること。
  • 大型の街頭ビジョンを使った3Dのサイネージ広告が、最近話題に。デジタルアートの進歩は、広告の可能性を大きく広げていること。
  • 商品やサービスのプロモーション戦略を考えるうえで、広告の手法をうまく取り入れること。

「知ってもらう」ためには不可欠!広告が必要な理由とは?

広告が必要な理由とは?
広告が必要な理由とは?

例えば、あなたの会社やお店で新商品をつくったとしましょう。

それを、どんな方法で人々に知ってもらいますか?
また、どんな方法で販売につなげていきますか?

広告とは読んで字のごとく、「広く世間一般に告げ知らせること」。
広告にはおもに3つのカテゴリーがあり、いつ、誰に、どのように訴求したいのかによって、その手段も変わります。

では広告のカテゴリーや種類には、どのようなものがあるのでしょうか。ご一緒に見ていきましょう。

代表的な広告方法は?3つのカテゴリーと20の具体例

一般的に知られている広告とは、おおまかに分けて、マス広告、WEB広告、SP広告の3カテゴリー。
ここからは、その代表的な20種類の方法をご紹介します。

まだまだ強い伝統の4大メディア!「マス広告」

マス広告
マス広告

新聞、雑誌、テレビ、ラジオといった4つの媒体で掲載されている広告のことで、「マスメディア」ともいいます。

一度に多くの消費者にアピールできることから、商品やサービス、企業の幅広い認知度を上げるのに適しています。

新聞広告

全国紙や地方紙、経済紙、業界紙などの新聞に掲載される広告のことです。

新聞に広告を掲載するメリットは、新聞自体が信頼性の高い媒体であることから企業や商品、サービスそのものの信頼感もアピールできること、掲載したいタイミングで日を決めて広告を打てること、大々的に訴求したい時は全国紙、地域を絞ってアピールしたい時は地方紙など、エリアを考えて掲載できることなどが挙げられます。

また、購読者は中高年層が多いことから、その世代をターゲットにした広告展開が効果的です。

雑誌広告

季刊、月刊、週刊といった定期的に発行される雑誌に掲載される広告のこと。
ファッションや旅行、スポーツなど特定の趣味嗜好、年齢、性別にもとづいた読者層にターゲットを絞って広告を出すことができるのが、その最大の特徴です。

また、雑誌を捨ててしまわないかぎり読み返してもらえる可能性があることから、掲載された広告が再び読者の目にふれる機会も。
さらに、写真やイラストでグラフィカルな表現ができるのも、雑誌広告ならではといえます。

テレビ広告

普及率、公共性、信頼性、ビジュアルインパクトなど、すべての広告媒体の中で最大の影響力を持っているのがテレビ広告です。
大きく分けて、番組を指定してその中でCMを流すタイムCMと、番組と番組の間や番組内で流すスポットCMがありますが、メリットはそれぞれ異なります。

タイムCMでは、特定の時間帯のみ広告枠を買えること、番組の視聴者層へ向けて効率的に訴求できること、番組のイメージと企業や商品のイメージがリンクできること、スポットCMでは、指定した期間中のみCMを流せること、さまざまな時間帯にCMを流せることから幅広いターゲットにアピールできることなどが挙げられます。

ラジオ広告

ラジオの放送中に流される広告のこと。テレビCMと同様、タイムCMとスポットCMがありますが、音声だけで発信するところがテレビCMとは大きく異なる点です。
そのため、聴覚に訴えることで想像力をかき立てる表現ができるというユニークな特徴も。

また、番組のリスナー層や放送される時間帯によってターゲットを絞りやすいこと、地域によって放送局が分かれるため地域密着型のCMを制作できることなども、メリットとして挙げられます。

ネットを通じて全世界への訴求も!「WEB広告」

WEB広告
WEB広告

インターネット上の媒体に掲載される広告のことで、インターネット広告やデジタル広告と呼ばれることもあります。
パソコンやタブレット、スマートフォンなど、デジタルデバイスの使用が定着したことで、その重要性も飛躍的に向上しています。

リスティング広告

「検索連動型広告」とも呼ばれ、GoogleやYahoo!といった検索エンジンでユーザーがキーワードを検索すると、その結果に応じて画面上に表示される広告です。
知りたい情報を検索したユーザーへ、効果的にアプローチできるのが大きなメリットです。

バナー広告

WEBサイトの記事上や記事中などに掲載されるものをバナー広告といいます。
ユーザーがバナーをクリックすると、その商品やサービスのWEBサイトへ誘導できるしくみです。

画像やGIFアニメーション、キャッチコピーなどでユーザーの興味を引き、クリックしたくなるように工夫することが必要です。

ネイティブ広告

WEBサイト上の記事やコンテンツと同じような形式で表示される広告のことです。
記事やコンテンツの中で自然な形で表示され、一見広告には見えないことから、ユーザーにストレスを感じさせず訴求できるのがメリットです。

ディスプレイ広告

WEBサイトやアプリの広告枠に、動画や画像にテキストを組み合わせた形式で表示されるものです。
テキストだけで訴求するものとは違い、視覚的にアピールできることから、ユーザーの注目を得やすいという特徴があります。

アフィリエイト広告

ASP(アフィリエイト・サービス・プロバイダ)を通して、WEBサイトやブログを運営する企業や個人(アフィリエイター)に掲載してもらう広告のことです。

通常、広告は、広告枠に出稿することで広告費が発生しますが、アフィリエイト広告では、購入や会員登録といったアクションに結びつくと報酬が支払われる「成果報酬型」が一般的です。
ほかにも、掲載された広告をユーザーがクリックすれば報酬が得られる「クリック型」、ブログやメディアに広告が表示された回数に応じて報酬が支払われる「インプレッション型」などがあります。

SNS広告

FacebookやTwitter、InstagramなどのSNSに掲載する広告のことです。
違和感のない形でタイムライン上に広告を表示できることから、ユーザーに受け入れてもらいやすいのが特徴です。
また、アカウントがフォローされたり、その広告が拡散されたりといった効果も期待でき、ユーザーとつながりが持てるのも魅力です。

テキスト広告

文字だけのWEB広告のこと。

WEBサイトの広告スペースにキャッチコピーや説明文を掲載し、そこから広告主のWEBサイトへリンクさせるというものです。

基本的には文章を考えるだけでいいので、ほかのWEB広告と比べると手軽でスピーディーな掲載が可能です。

動画広告

その名のとおり、動画を使った広告のこと。
メリットとしては、視覚と聴覚からイメージとして印象づけやすいこと、テキストや画像の広告より多くの情報を伝えられること、またユーザーが印象に残った動画広告をSNSでシェアすることでさらなる拡散を期待できることなどが挙げられます。

メール広告

メールを用いた広告のことで、メールの内容全体が広告になっているものと、メールマガジンなどでメールのヘッダー部分やフッター部分が広告になっているものがあります。

通常のWEB広告では、ユーザーがWEBサイトへ訪問しなければ広告を見てもらえることはありませんが、メール広告ではユーザーに対して届けたい情報を直接送れるということが大きなメリットです。

看板やDMからイベントまで!多岐にわたる「SP(セールスプロモーション)広告」

SP(セールスプロモーション)広告
SP(セールスプロモーション)広告

販売促進=sales promotion(セールスプロモーション)を目的とした広告のことです。

おもにマス広告やWEB広告以外の広告手法を指しますが、街頭や売場で目にする印刷物やデジタルサイネージから対面でのイベント・展示会まで、その種類は多岐にわたります。

マス広告に比べると安価で費用対効果も把握しやすく、消費者と近い距離感で訴求できるメリットがあります。

交通広告

電車やバス、タクシーなどの交通機関を利用した広告のこと。
車内吊りポスターや駅貼りポスター、看板、ラッピングカー、最近ではデジタルサイネージなどもこれに含まれます。
毎日の通勤通学時に見てもらえるため、高い接触率や刷り込み効果が期待できます。

屋外広告

屋外広告の代表的な例は、街中で目にする看板です。
視認性が高く、近隣の人々の目にふれる広告として、地域性を意識したアピールができます。最近では都会の交差点などに、巨大なデジタルサイネージが増加し、これまでの屋外広告の可能性を超えた表現が可能になっています。

DM広告

DMとはdirect mail(ダイレクトメール)の略。

はがきや封書などで消費者へダイレクトに広告物を送付する手法です。
顧客データからターゲットを絞って送ることができるため、より直接的で効果的な訴求がはかれます。

ダイレクトメールとダイレクトメッセージの違いについて
ダイレクトメールとダイレクトメッセージの違いについて

※SNS(Twitterなど)で用いられる、個人アカウントに送るメッセージを指す「DM」の正式名称は「ダイレクトメッセージ」であり、この記事のDM(ダイレクトメール)とは異なります。この記事のDMは紙でできたものを指します。

→圧着DM制作・発送WEBサービスの「OCL(オクル)」

POP広告

POP(ピーオーピー)とはpoint of purchase(ポイント・オブ・パーチェイス)の略で、消費者が商品を購入するその場で展開している広告のことをPOP広告と呼びます。
おもに、コンビニやスーパーマーケット、ドラッグストアで見かけるもので、ライブ感のある商品情報やキャンペーン告知が可能です。

折込広告

新聞に折り込まれているチラシを使った広告のことです。
スーパーマーケットや衣料品店の特売や新店オープンなど、鮮度の高い情報を届けることができます。

おもにファミリー層や高齢層にアピールでき、手元に保管してもらえるツールとしても効果的です。

フリーペーパー

駅やスーパーマーケットなどに設置されていたり、ポスティングされていたりする無料のチラシや冊子のことです。
地域を絞って配布でき、性別や年齢層、職種といった特定のターゲットに向けての訴求が可能です。

イベント・展示会

媒体やツールではなく対面という方法になりますが、イベントや展示会の開催、出展も、実はSP広告のひとつ。
直接消費者とコミュニケーションがはかれ、その場で反応を確認できることから、潜在ニーズの掘り起こしや見込み客の獲得、ファンづくりにもつながります。

デジタル技術の進化!最近人気のユニークな広告

最近人気の広告
最近人気の広告

東京・新宿のビルの屋上から、超巨大ネコが今にも飛び出してきそうな勢いで出現⁉

そんな3Dサイネージ広告が、2021年夏に注目を集めました。
150㎡を超えるものでは国内で唯一4K相当の画質を表示できる街頭ビジョンを使って、本物のネコがその場にいるかのような臨場感を再現しました。

このように、大型の街頭ビジョンを利用した3D映像は海外でも見られ、マレーシア・クアラルンプールではゴールドに塗装された牛が飛び出すという映像や、韓国・ソウルでは水槽の中で大波が立っているように見える映像が話題に。

デジタルアートの進歩とユニークな発想の掛け合わせにより、広告の手法や表現の可能性は今後ますます広がっていくと考えられます。

まとめ

広告は、その種類も手法も千差万別で、商品やサービスのプロモーション戦略を考えるうえでも必要不可欠な存在です。

また、広告展開の成果によって、大きな利益が生まれる可能性もあり、その逆の場合もあります。
普段の生活の中で実際に目や耳にふれる広告をヒントにしながら、あなたの会社やお店のプロモーション戦略にうまく取り入れてみてはいかがでしょうか。

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