ビジネスシーンでの年末挨拶状はどう書く?書き方のマナーや例文を詳しく解説!

その年お世話になった相手に送る「年末挨拶状」ですが、書き方のマナーや記載すべき内容などがある程度決まっています。そこで本記事では、特にビジネスシーンにおける年末挨拶状について、送る時期や起源、書き方のマナー、例文などを解説していきます。

年末挨拶状ってどんなもの?

ビジネスシーンで年末に送る挨拶状は、その年にお世話になった方(主にクライアント)へ感謝を伝える内容が一般的です。1年間を振り返るとともに翌年も変わらぬ厚誼をお願いするなど、節目の挨拶としても位置付けられます。

本章では年末に送る挨拶状を出すタイミングや、記載する内容について解説します。

年末の挨拶状を出すタイミング

この挨拶状を出すタイミングについては、ビジネスシーンでは企業が営業している期間内である必要があります。

しかし年の瀬が迫りすぎると年賀状が届く時期と近過ぎるため、短期間に挨拶状が続いてかえって相手に気を遣わせることにもなりかねません。

明確な決まりがあるわけではありませんが、送り先の年内最終営業日の3日~1週間前までを目安に届くよう計らうのがよいとされています。

年末に挨拶状を送るというのは非常に丁重な印象で、その年の感謝を伝えるのはもちろん来る年も変わらぬ厚誼を願うものです。会社間の関係を良好に保つためにも、しっかりとマナーを守って送りましょう。

記載する内容

年末の挨拶状には、最低限、以下のような内容を記載します。

  • 冒頭の挨拶(拝啓、敬具など)
  • 定例の挨拶
  • その年の感謝や来年に向けた挨拶
  • 仕事納めや始まりの案内

基本的には、送り先の会社の繁栄を願った内容や翌年のお付き合いに関するもの、業務上のアナウンスなどを記載します。必要な記載がなければ、何のための挨拶状なのか不明確になってしまうため、気をつけましょう。

年末挨拶状の書き方

ビジネスシーンで年末に送る挨拶状でも、他の手紙同様に書き方には一定の作法やマナーがあります。

以下でその記載内容例や書き方のポイントを見てみましょう。

書き方のポイント

年末の挨拶状の書き方には、ビジネスシーンならではポイントがあり、誰に宛てた挨拶状なのかによってニュアンスが異なります。「取引先」と「顧客」の2パターンについて以下の表にまとめました。

送り先書き方のポイント
取引先感謝の言葉は忘れずに(会社として)来年の抱負を記載する年末年始の営業日を知らせる
顧客1年の感謝をしっかりと伝える営業日を知らせる

例文

年末に送るビジネスシーンでの挨拶状について、取引先と顧客それぞれの送り先ごとに例文をご紹介します。

送り先例文
取引先(冒頭の挨拶)   いよいよ年の瀬も迫り、お忙しい日々をお過ごしのことと存じます。 ◯◯様には本年もまた大変お世話になりましてありがとうございました。   来年も変わらぬご厚誼を賜りますよう、よろしくお願いいたします。   お体を大切に、よいお年を迎えられますようお祈りいたしております。
顧客(冒頭の挨拶)   今年も一年、格別のご愛顧を賜りまして、厚くお礼申し上げます。   来年も皆様に一層のご満足をいただけるよう、スタッフ一同サービスを向上させる所存ですので、ご指導ご鞭撻のほどどうぞよろしくお願いいたします。   皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。   (年末年始の営業日に関する情報)

マナーに沿って、年末の挨拶状を送ろう!

ビジネスシーンで交わされる、年末の挨拶状。一般的には必ずしも広く行われている習慣とはいえないかもしれませんが、それだけに丁寧な挨拶には好印象がありますね。

一年の締めくくりとして感謝の気持ちを伝え、気持ちよく新年を迎えられると取引先や顧客との関係もより円滑となるのではないでしょうか。

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