販売促進のために使うアイテムのことを「販促グッズ」といった呼び方をします。
この販促グッズのなかでも代表的なものが「チラシ」です。チラシを配ることで、企業や商品、サービスの認知拡大を狙えます。
しかし、ひと口にチラシといっても、その種類は複数あり、効果もまたそれぞれです。
そこで本記事では、販売促進を目的としたチラシについて、種類や効果はもちろんのこと、より有効なチラシを作るための方法を解説します。
この記事のポイントまとめ
- チラシのサイズ・種類はさまざまであり、それぞれ異なる特徴を持つ
- チラシとは、大きく6つの効果が期待できる販促グッズである
- 販促に効果を発揮するチラシのコツ
チラシのサイズ・種類
チラシとは一般的に、販売促進を目的とした紙媒体のアイテムのことです。サイズはA4やB4、A3が一般的です。
しかし、一括りに「チラシ」と呼んでいるものには以下5つの種類があります。
- 折込チラシ(新聞)
- ポスティングチラシ
- フリーペーパーチラシ
- 同封同梱チラシ
- 電子チラシ
折込チラシとは、新聞に挟む形で届けられるチラシ類のことです。読者からの信用度の高い媒体である新聞に折り込まれているため、チラシそのものへの情報媒体としての安心感も増します。
ポスティングチラシとは、郵便や宅配便としてではなく住宅のポストに投函されるチラシのことです。新聞の折込みチラシに比べ、配布先をよりピンポイントで設定できるのが特徴です。
無料の印刷メディアであるフリーペーパーに折り込まれたチラシもまた、エリアを絞って配布することができます。
駅や商業施設などに設置されていたり、住宅に直接届けられたりするパターンがあり、雑誌状のものはフリーマガジンとも呼ばれます。どういったフリーペーパーにチラシを折り込むかによって、ターゲットを設定することができます。
同封同梱チラシは、通販カタログなどに同封されたチラシです。
上記3種類のように、不特定多数のターゲットへ配布するのではなく、送付先を指定して配布できます。
ここまでは紙媒体で使われるチラシを説明しました。
一方では、チラシのなかには「電子チラシ」といって、企業のホームページやSNSなどに掲載するものもあります。
紙のチラシと違い、データとして保存できることが特徴です。保管や輸送のコストがかからない点が、電子チラシの魅力でしょう。
チラシが持つ特有の強み3選
チラシにはさまざまな効果がありますが、その販促効果はチラシそのものが持つ特質に由来しています。
本章では紙媒体を前提として、チラシならではの強みについて解説します。
紙のチラシの強みには、大きく分けて以下3つがあります。
- 宛先(顧客リスト)がなくても出せる
- 特定エリアを指定して運用できる
- 作成・配布のハードルが低い
多くのチラシはエリアやターゲットを限定しつつも、不特定多数の人へ配布されます。
これは顧客リストを必要としないという大きなメリットであり、多くの人の目に留まることで新規顧客獲得への導線としての機能を期待できます。
また、ある程度エリアを絞り込んで配布することで、リピーターの獲得にも繋がります。顧客を分析し、ターゲットを明確にすることで、より効率的にリピーターを増やすことができるでしょう。
チラシは印刷や紙質、刷部数によっては費用を抑えることができ、手書き原稿に対応できるパターンもあります。そのため広告媒体としては作成のハードルが低く、導入のしやすさも強みのひとつです。
その配布方法も先述したように新聞折込やポスティングなど多岐にわたり、状況に応じて柔軟に選択できることも魅力です。
販売促進に効果的なチラシの作り方
より効果的なチラシにするには、その作り方にも工夫が必要です。
多くの企業がチラシを作成しており、消費者は日々、似た内容のチラシを受け取っています。
他社のチラシよりも消費者の目を引くものを作成しなければ、覚えてもらったり、購入に踏み切ってもらったりすることは叶いません。
もちろんチラシは読んでもらうだけでなく、自社のサイトやLPを持っている場合にはそこへと繋げることが重要です。
そのための第一段階としても、チラシから消費者の興味関心を引くことは重要でしょう。本章では、効果的なチラシの作り方について解説します。
目的やターゲット層を決める
効果的なチラシを作成するためには、まず「目的」や「ターゲット」を明確にしておく必要があるでしょう。
ターゲットの明確化とは、見込み顧客の年齢層や性別などに始まり、住んでいるエリアや世帯などを指します。また前述したように、この段階で商品の購入に対してターゲットがどの程度の心理状態にあるのかも、明確にしておくと良いでしょう。
意識すべきは「みんなに」ではなく、特定の一人に向けたチラシ作りです。
不特定多数の人から好印象を持ってもらえるチラシも良いですが、それでは誰の目にも留まらず、興味を引くことができません。
またターゲットと同様に「目的」を明確にすることも重要です。
何かの説明会に参加してほしいのか、商品を購入してほしいのか、はたまたサービスに契約してほしいのかによってアピールの仕方は異なります。
ターゲットと目的をはっきりさせたうえで、効果的なチラシ作りをしてください。
掲載する情報の優先順位を決める
カタログなどとは違い、チラシはページ数やサイズが決められています。そのため、伝えたい情報を全て盛り込んでしまえば、消費者にとってはとても読みにくいものとなってしまい、結果的にほとんどの情報が伝わらなくなる可能性もあります。
そのような事態を回避するためには、まず掲載する情報に優先順位を決めておきましょう。
そのうえで、最低限伝えたい情報だけに絞り、できる限りシンプルに仕上げることがコツです。チラシに掲載される要素が少なければ少ないほど、一つ一つの情報をアピールすることができます。
とは言っても、会社や店舗の情報など、絶対に記載すべき情報はあります。しっかりと精査して掲載内容を検討しましょう。
また掲載内容を絞りこむときにも、コツがあります。
それは企業側が伝えたい内容ではなく、消費者にとってメリットとなる情報を優先することです。消費者にとって嬉しい情報を提供しなければ、当然、興味関心を引くことはできないのです。
チラシのテイストを決める
消費者の目を引くためには、チラシのデザインも工夫しましょう。
ただ情報を伝えるだけでなくデザイン性の高いチラシは、他社のチラシとの差別化ができます。
チラシのデザイン性を高めるためには、まず「テイスト」を決めることです。
テイストがはっきりすることで、チラシ全体に統一感を持たせることができます。
同じ情報を掲載したとしても、フォントの種類や文字の大きさ、カラーなどによって、消費者に与える印象は全く異なります。細部までテイストを統一させたチラシは、デザイン性が高いと言えるでしょう。
もちろん、このテイストを企業のイメージに合わせることで、ブランド力を高めることもできます。
掲載する情報を「文字」として認識するのではなく、デザインの一環として考えてみてください。
デザインテンプレートの利用も効果的
チラシを統一感のあるデザインにしつつ、しっかりと情報が伝わるものに仕上げるには、相応の技術や知識が必要です。
社内にデザイナーなどがいれば良いですが、そうでない場合、オリジナルのチラシを作成するのには、外部に委託するなどのコストが発生します。
ある程度のデザイン性を確保しつつもコストを抑えて、チラシを作成したい方におすすめなのが「テンプレートを使う」ことです。
多くの印刷業者では、いくつものテンプレートが用意されており、それらを使うことで手軽にチラシを作成できます。
一からチラシ作りをするのは大変だと感じる方は、テンプレートを使うことも検討してみてください。
まとめ
販売促進活動に用いるチラシについて、バリエーションや特有の強みについて解説しましたがいかがでしたでしょうか。
またチラシそのもののデザインの重要性についても、ポイントを絞ってお知らせしました。テンプレートを利用するなどして、テイストを統一しつつも情報をしっかりと伝えられるチラシ作成にお役立てください。