セミナーレポート：「デジタルだけでは届かない、DMでお客様をグッと引き寄せる方法」のウェビナーでお伝えしたこと、できなかったこと

合同会社MaP design
Digital & Marketing Architect
渡部知記

この記事は、2021年11月24日(水)に開催させていただきました「デジタルだけでは届かない、DMでお客様をグッと引き寄せる方法」のウェビナーレポートとして、執筆させていただきます。

今回のウェビナーでは、コロナ禍によって休業や時短営業などで多大な影響を受けている店舗のオーナー様や販促をご担当されている皆さまに向けて、少しずつ生活が戻りつつある中、再度集客にDMを活用していただくために企画いたしました。

1.なぜ、DMなのか

デジタル化が進んでいる昨今、なぜ紙のDMをお勧めするのか。最も大きな理由は、私たちが普段から様々な広告を目にしている中、多くの企業で活用されていない媒体がDMだからです。つまり、ライバル企業が少ないのです。

あなたの手元に届く広告媒体を思い起こしてください。毎日、eメールは何件届いていますか。少ない方でも、10〜20件くらいは受け取っているのではないでしょうか。一般社団法人日本ビジネスメール協会の「ビジネスメール実態調査2021」でも、１日平均51.1通のメールを受信していることが明らかになっています。

また、チラシについても同じで、自宅の郵便受けには毎日数枚程度の広告チラシが投函されていることと思います。

ウェビナーでは、中小企業が活用できる代表的な広告媒体として、eメールやチラシなどと比較しながら、それぞれの優劣や実際に広告媒体として使用した際に、どのくらいのコストが掛かり、得られる利益はどのくらいになるのかを図表を用い、一つ一つを紐解きながらご説明いたしました。

2.DMの活用方法

DMの活用が進んでいない一つの理由として、広告メディアとして利用した場合の費用感や効果が分かりにくいからです。

例えば、リスティング広告の場合、1件あたりのクリック単価、またクリックした後の成約件数からコンバージョン単価が求められるため、非常にわかりやすいです。

一方で、DMの場合は、郵送費用、印刷費用は明確ですが、その後の反応率や来店率、顧客化率など、指標となるデータや成果の捉え方などがわかりづらく、ノウハウや方法論などは広く知られていません。

ウェビナーでは、この点を分かりやすく紐解き、自店舗での活用がイメージできるようにご説明させていただきました。貴店の商品やサービスによって、活用方法が変わってきますので、ウェビナーの内容をベースに自店舗にあったやり方を工夫していただければと思います。

3.ウェビナーでお伝えできなかったこと

アンケートで「DMとの比較は作為的なものを感じる」とのご指摘をいただきました。DMをお勧めするウェビナーですので、その魅力をお伝えすることがテーマとなっていることから、上記のご指摘に至ってしまうのも理解できます。

ですが、ウェビナーで比較対象とした、eメールやチラシなどのメディアが劣っているわけではありません。ここでお伝えしたかったのは、それぞれの媒体としての特徴、利活用における優劣であり、媒体ごとに特性が異なるので、広告として使うシーンが異なることです。

例えば、潜在顧客の掘り起こしであれば、先程の３媒体の中で使えるのはチラシだけです。つまり、お客様を探しているのか、お客さまになっていただいた方をお得意様にしたいのか、当月の売上を促進したいのか、それぞれの利活用シーンによって、使える／使えないもありますし、効果の違いも出てきます。

何よりも媒体ごとの特徴を理解した上で、利活用したいタイミングやシーンによって上手に使い分けることが重要です。様々な媒体の使い分けや組み合わせをしていただくことで、集客や顧客化、売上アップにおいて成果を作り上げていくことができるのです。

4.今後のウェビナーについて

今回のウェビナーでは、他の媒体と比較しながらDMについての特徴や活用ポイントをご紹介させていただきました。

DMの価値をお伝えするウェビナーですので、DMが魅力的に感じていただけるようにお話しさせていただいておりますが、店舗運営において利用するためには、ノウハウ、活用方法など、まだまだお伝えすべきことが足りません。

今後、ウェビナーを開催していく中で、媒体紹介や事例紹介だけのセミナーではなく、より店舗業務に即したノウハウや方法論や考え方などをお伝えできるセミナーを実施していきますので、次回以降のウェビナーにもご参加いただけますと幸いです。