皆さんの自宅へ直接届けられるDM(ダイレクトメール)。
このように郵送によって届けられるDMのタイプにはどんなものがあるのか、ご存じでしょうか。
今回の記事は「DMを送りたいけど、どの方法が一番良いのかわからない…」とお悩みの方に一読をオススメいたします!
この記事のポイントまとめ
- 「郵便」によって届けることができるDMは、サイズもタイプも様々
- 封筒タイプには透明・不透明のものがあり、外見重視なら紙封筒。コスト重視なら透明ビニール封筒の使用がオススメ
- DM郵送の手法は「日本郵政」「配送業者のDM便サービス」「DM発送代行業者」などがあり、その時の状況に合った方法を使うことが大事
DMの開封率は高い!?
DMは企業から個々人宛に直接送られる、商品案内やキャンペーンに関する印刷物・広告です。
その開封率は高めで、約75.4%。
また、DMを見て何らかの行動を起こした率である行動喚起率も19.3%で、マーケティング上では高い数値であるといわれています。
(一般社団法人日本ダイレクトメール協会『DMメディア実態調査2022』調査報告書要約版より)
郵送DMの代表3タイプについて
今まで郵便受けに入っていたDMを思い出してみてください。
皆さんはどんなものを思い浮かべますか?
はがきや封筒を使用したオーソドックスなものはもちろん、大判で目新しいものもあるのではないでしょうか。
これから述べる3タイプのDMの解説をお読みいただくことで、その種類にはどんなものがあるのか、いま一度確認してみましょう。
はがきタイプ
DMのなかでもスタンダードなものが、はがきタイプです。
3種類のはがきタイプについてご紹介します。
通常はがき
スタンダードなサイズの「通常はがき(官製はがき)タイプ」は、年賀状などでよく目にするのではないでしょうか。
サイズとしては、横9センチ~10.7センチ、縦14センチ×15.4センチとなります。
また、宛先を書く面を「宛先面」、何も印刷されていない面は「文面」と呼ばれています。
料金については、1通85円となっています。
※2024年10月現在
往復はがき
往復はがきは、受け取り手に返送を求めるためのはがきです。
差出人が記載する往信面と、受け取り手が内容を記載する「返信面」が一続きになった形式になります。
また、「通常はがきタイプ」のものと、はがきが折り曲げられている「圧着往復はがきタイプ」があります。
往復はがきの料金については、1通170円となっています。
※2024年10月現在
圧着はがき
圧着はがきとは、折りたたまれた状態で中面が密封されているはがきのこと。
圧着面は開封・展開が可能で、形式には2つ折りの「圧着V折り」、3つ折りの「圧着Z折り」などがあり、大きさも通常はがきサイズやA4サイズなど様々です。
この圧着タイプのはがきは「隠れたものを開けてみたい、見てみたい」といった心理にも作用し、高い開封率を持ちます。
さらに、通常はがきと料金が変わらないので、多くの情報を載せたい場合にオススメです。
以下の記事でも、DMのタイプについて記載してあります。
信書について
DMは文書に個人名が入ると、「信書」以外の郵送ができません。
一人ひとりに違う文面やデザインを作成して本人にダイレクトにアプローチする「パーソナライズDM」のように特定の人に向けたメッセージを送りたい場合は、信書を利用しましょう。
封筒タイプ
封筒タイプは「封書」とも呼ばれており、複数の紙やカタログなどを同封できるので、多くの情報を伝えることに適しています。
次からは紙封筒・透明ビニール封筒タイプのDMについて説明しましょう。
封筒のサイズは様々です。
三つ折り状態のA4やB5サイズの紙を入れる「長形3号」封筒は縦12センチ、横23.5センチ。
同じサイズの紙を折らずに入れる「角形2号」封筒は縦24センチ、横33.2センチになります。
紙封筒
まずは紙封筒について解説します。
紙封筒にはクラフト封筒、クッション封筒、カラー封筒など様々な種類があります。
紙封筒を使用するメリットは二つあります。
一つ目は、はがきタイプよりも高級感を出せること。
二つ目は、このような封筒は中身も見られないため安心感や信頼感を与えられることです。
また、デメリットとしてはコストが高めになる点が挙げられます。
透明ビニール封筒
DMを入れる封筒の材質は紙封筒だけではなく、透明ビニールもあります。
透明のビニール封筒を使用するにあたって得られるメリットは三つ。
一つ目は、中に何が入っているかがすぐにわかることです。
目に見える形で透明ビニール封筒に入っているティッシュやペンなどのノベルティは、開封率を上げる効果があります。
二つ目は、紙ではなくビニールを使用するため、コストが低くなること。
三つ目は、材質がOPPの透明ビニール封筒の場合は水に強いことです。
密封されている状態だと、雨などからDM本体を守ってくれます。
大判タイプ
大判タイプのはがきは、通常タイプのはがきよりも大きく、A4サイズよりも小さいものになります。
「はがき」と呼ばれていますが、このタイプははがきの大きさの範囲外であるため正確には第一種郵便物(手紙)の扱いとなります。
このような細長い形のDMは通常はがきサイズのものと紛れず目立つため、受け取り手にインパクトを与えます。
さらにA4サイズよりも安く作成できて、通常はがきサイズよりも多くの情報を載せたい時にオススメです。
DMの各郵送料について
DMの各郵送料は、以下のものになります。
通常・往復のはがき、定形郵便、規格内・外の定形外郵便について概説します。
はがきなどのタイプ
通常はがき | 往復はがき | ※大判はがき タイプ |
85円 | 170円 | 110円 |
※大判はがきは第一種郵便物(手紙)となります
定形郵便物
50g以内 |
110円 |
封筒に複数枚のDMやノベルティなどを入れた場合、重くなる場合があるので「定形郵便物」になります。
定形外郵便物(規格内)
※規格内は、長辺34cm以内、短辺25cm以内、厚さ3cm以内および重量1kg以内とする。
50g以内 | 100g以内 | 150g以内 | 250g以内 | 500g以内 | 1kg以内 | 2kg~4kg以内 |
140円 | 180円 | 270円 | 320円 | 510円 | 750円 | 取り扱いなし |
定形外郵便物(規格外)
50g以内 | 100g以内 | 150g以内 | 250g以内 | 500g以内 | 1kg以内 | 2kg以内 | 4kg以内 |
260円 | 290円 | 390円 | 450円 | 660円 | 920円 | 1350円 | 1750円 |
DM送付の各種取扱い例
次からは日本郵便のサービスをはじめ、それ以外の送付法や代行についても説明します。
日本郵便の広告郵便物
日本郵政では、DMなどの広告郵便物を取り扱っています。
受付枚数は2,000通以上からで、広告郵便物を送るためには日本郵便での事前の承認が必要です。
送れる種類は※定形郵便物、定形外郵便物、通常はがき、往復はがき限定となります。
※郵便区内特別郵便物、日本郵便が発行する郵便はがき、選挙運動用通常はがきは対象外です。
また、月間割引というサービスも。
しかし、このサービスには「2,000通以上かつ、1カ月に1万通以上差し出す」などの条件があります。
月間割引を使用する際には、条件に当てはまるかどうかを事前に確認してください。
配送業者のDM便サービス
DMを送る際には、配達業者の「DM便」を使用する方法もあります。
送り手と郵便局を仲介する役割を持つ、配送業者のDM便サービスについて説明します。
佐川急便の飛脚ゆうメール便
差出人から受け取ったDMなどを、佐川急便が郵便局に送るサービスです。
この場合、郵送物は差出人が佐川急便となり、ゆうメールとして発送されるので安価で届けることができます。
料金は日本全国一律となっており、郵送物の大きさは縦34cm・横25cm・高さ3cm・重量3kg以内です。
200g以内:115円
500g以内:168円
1kg以内:299円
2kg以内:330円
3kg以内:456円
(※それぞれ日本全国一律料金)
また、飛脚メール便というサービスもありまが、2020年7月1日より法人のみ対象となっています。
このサービスで発送可能な郵送物の大きさは、3辺合計70cm以内・重量1kg以内です。
『【佐川急便】飛脚ゆうメール便(CD・DVDなどのポストイン宅配・配送サービス)宅配・配送サービス』
西濃運輸のカンガルーPostalメール便
DMの発送代行サービスで、郵送だけではなく、郵送物の検品、封入、在庫の管理なども行っています。
ただし、利用できるのは法人のみであり、個人では契約できません。
取扱い規格は、長辺36cm以内、短辺25 cm以内、厚さ3.5 cm以内、重さ3kg以内。
カタログやパンフレット、雑誌、サンプル品などの発送に適しており、通常はがきのような小型サイズは受け付けていないので注意が必要です。
また、料金は重量や距離などで換算されます。
DM発送代行業者
DM発送代行業の中では郵送以外にDMのデザイン・作成、検品、封入などの様々なサービスを提供する企業もあります。
時間の短縮・コスト削減などのメリットを持つ企業は多数存在するので、
興味のある方は現状に合った企業を調べてみてください。
しかし、はがき全般がDM に該当するとは限りません。
DMは文書に個人名が入ると、「信書」扱いになります。
圧着DM制作・発送WEBサービス「OCL」なら、信書での郵送が可能です。
また、はがきサイズや郵送方法は決まってもDMのデザインで迷った場合でも「OCL」をご利用できます。
DM・信書を送る際に使ってみてはいかがでしょうか。
まとめ
今回は、DMのサイズやタイプ、郵送方法についてご紹介しました。
DMを利用したいと思ったら、まずは伝えたい内容や予算などにマッチした手法を調べてみてください。
どんなDMを制作すればいいのか、どんな方法で郵送すればいいのかが、きっと見えてくるはずです。